【日 吉 神 社】
  承応元年(1652年)、赤穂の殿様浅野長直が豊作を祈るためここに神様を祀り田を寄付した。以来、殿様が変わっても大切にされてきた。
 主な祭りは、元旦祭(1月1日)・とんど(1月14日)・稲荷祭(4月第1日曜)・わこし(6月30日)・天神祭(7月15日)・秋祭り(10月25日)である。
 秋祭りの時には、獅子舞と屋台(明治の中ごろに廃止となる)の他に雅楽(日本の古い音楽)や奉納相撲なども行われた。
 参道の途中にある川に降りる階段は、神社に参る殿様たちが乗ってきた馬に、水を飲ませるためのものであると伝えられている。また、石垣は旅の石工がお礼に築いたもので、他の地域ではみられない特別な組み方である。
 日吉神社には、新田干拓(海などに堤防を作り、陸地や田畑にすること)の時に人身御供(生けにえ)となった「おさんさん」もまつられている。むかし日吉神社を山王神社といっていたのは、「おさんのお宮」という意味をこめていたからであると言われている。

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