【タ ク ミ さ ん〜光浄寺〜】
  新田では、8月23日から次の日にかけて、光浄寺で「タクミさん」の法要(法事)が毎年営まれる。「タクミさん」とは、新田の開拓(荒れ地を切り開いて田畑などにすること)に尽くした赤穂の藩主(殿様)浅野内匠頭長直のことである。長直の命日(死んだ日)にあたるこの日、新田の人々は光浄寺に集まり、感謝の意味を込めて大きな法要を営んでいる。
  昔の人々の暮らしは大変苦しく、毎日の生活で白いご飯(お米のご飯)を食べることはほとんどなかったが、この日だけは必ず白いご飯を炊き、蛸を使ったごちそうを作り、親戚や親しい人を招待してふるまった。そのため、この「タクミさん」は「蛸祭り」とも呼ばれていた。

もどる