兵庫県赤穂市の文化財 -the Charge for Preservation of Caltural Asset ,Ako-
−赤穂城跡、赤穂の歴史民俗、文化財、観光、名所旧跡、遺跡、発掘調査、考古学などなど−

赤穂城跡のご案内

名 称
 
赤穂城跡(あこうじょうあと)
指定内容
 
国指定史跡、国名勝(旧赤穂城庭園)
指定面積
 
190,405.17u
指定年月日
 
昭和46年3月31日
名勝指定年月日
 
平成14年9月20日
管理団体
 
赤穂市

 浅野長直の指示によって慶安元年(1648)から13年の歳月をかけて築かれた赤穂城は、藩の家老で軍学師範の近藤正純が設計したものです。そのうち二之丸門虎口の縄張は、当時の著名な軍学者であった山鹿素行の手が加えられたと伝えられています。このように、現在に残る赤穂城は甲州流軍学にしたがって築かれた城であり、徳川幕府がはじまって約50年後に築かれたにもかかわらず、その構造は戦を強く意識しており、複雑に折れ曲がる堀や石垣、角度をたがえる諸門に特徴があります。

 明治以降、赤穂城は民間に払い下げられましたが、昭和27年の都市公園としての都市計画決定、昭和46年の国史跡指定をきっかけに公有化と整備が進められています。現在では本丸門、厩口門が復元され、大手門枡形や水手門石垣の復元整備、二之丸南側は都市公園として花見広場の整備が進むなど、新しい城跡としてよみがえりつつあります。また、本丸庭園は近年発掘調査された二之丸庭園(錦帯池)とともに、平成14年、国の名勝に指定されました。今後は二之丸庭園の復元整備を中心として、赤穂市のシンボルにふさわしい整備を実施していく計画です。年月を重ねるにつれて往時の姿を取り戻す赤穂城跡をお楽しみください。

 城内には、大石良雄宅跡長屋門や近藤源八宅跡長屋門などの江戸時代から続く建造物をはじめ、本丸庭園、武家屋敷公園、赤穂義士を祀った大石神社、義士たちの居宅跡を示す説明版などがあります。また、城周辺では義士、塩業関係の展示がある赤穂市立歴史博物館や、義士の墓碑、宝物館が見学できる花岳寺なども訪ねてみてはいかがでしょうか。

 赤穂の歴史散策を終えた後には、城内を南に歩いて石垣の美しさを堪能しつつ、花見広場で一息入れるのがお勧めです。さらに水手門を出て、江戸時代には海に面していた赤穂城を眺めるのも良いでしょう。


◆赤穂城内の指定文化財◆

国史跡 大石良雄宅跡
(面積)3,796.12u、(指定)大正12年3月7日、(所有者)赤穂大石神社
国名勝 旧赤穂城庭園(本丸庭園 二之丸庭園)
(面積)24,912.58u、(指定)平成14年9月20日、(所有者)赤穂市
市指定文化財 近藤源八宅跡長屋門
(指定)平成10年4月27日、(所有者)赤穂市

◆赤穂城内の施設◆

赤穂市立歴史博物館
 「塩と義士の館」をテーマとする博物館です。このほか、赤穂の歴史を古代から解き明かします。赤穂城跡のすぐ近くにあり、まずここで赤穂の歴史情報を入手するのがお勧め。
(開館時間)9:00〜17:00、(休館日)水曜日、祝日の場合は翌日 、年末年始、(入館料)大人200円、小人100円(団体割引あり)
赤穂大石神社
 赤穂歴代藩主、赤穂義士らを祀る神社で、大正元年に創立されました。神社内では、大石良雄宅跡、義士宝物館などが見学できます。
花見広場
 三之丸に作られた公園で、発掘調査で見つかった遊水池を生かして整備されています。200本を越える桜が見所です。また米蔵跡休憩舎で一休みすることもできます。
武家屋敷公園
 三之丸清水門から城内に入ったとき、左手に見える侍屋敷風の建物が武家屋敷公園です。漆喰塀の続く外観は、往時の城内を偲ぶものです。

◆◆赤穂城周辺マップ◆◆

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巻頭写真1
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−連絡先−
赤穂市教育委員会事務局文化財課文化財係
〒678-0292 兵庫県赤穂市加里屋81番地
TEL:0791-43-6962 FAX:0791-43-6895
赤穂市ホームページ