兵庫県赤穂市の文化財 -the Charge for Preservation of Caltural Asset ,Ako-
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絶滅危惧種を見つけました

赤穂市中広に、珍しい植物がありましたので、報告します。

属名:Marsilea quadrifolia L
科目:シダ植物門デンジソウ科

 夏緑性の多年草で、昔は水田にある水草としてたくさん見られ、雑草の一つでしたが、現在は激減し、絶滅危惧種の1つとなっています。漢字で書くと「田字草」であり、上からみたそのままの呼び方と言ってよいでしょう。

 絶滅危惧種とは1966年にIUCN(国際自然保護連合)が中心となって作られたもので、継続的に更新されています。日本でも環境省、各都道府県によって類似したものが作成されており、環境省やIUCN作成のものは「レッドデータ」と呼ばれています。

 IUCNによるランクには、EX(絶滅)、EW(野生絶滅)、CR(絶滅寸前)、EN(絶滅危機)、VU(危急)、NT(準絶滅危惧)、LC(軽度懸念)、DD(情報不足)、NE(未評価)があり、デンジソウはそのうち「VU(危急)」に指定されています。

 一方、兵庫県では独自に、兵庫県版レッドデータブックとして絶滅の恐れのあるものにA〜Cランクを与えています。現在Aランクとされる希少種は403種あり、デンジソウもそのうちの1つになっています。
 また、各都道府県のランクで見るとデンジソウはEX(絶滅)が5、EW(野生絶滅)が2、CR(絶滅寸前)が21、EN(絶滅危機)が6、VU(危急)が8、NT(準絶滅危惧)が2、DD(情報不足)が1となっており(それぞれ、相当ランクも含む)、全国的に絶滅寸前にあると言えるでしょう。

 今回、赤穂市文化財保護連絡員より連絡を受けて写真を撮ることができました。


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巻頭写真1
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−連絡先−
赤穂市教育委員会事務局文化財課文化財係
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TEL:0791-43-6962 FAX:0791-43-6895
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