高雄山神護寺縁起文書を寄贈いただきました!
このたび高雄山神護寺に関する縁起文書を、相生市内の個人より寄贈いただきましたので報告いたします。
高雄山神護寺は、文治年間(1185〜1190)に文覚上人によって創建されたと伝えられる天台宗の寺院です。中世には大きく栄えていましたがその後衰微していたところを、赤穂藩主浅野長直によって再興されたと言われています。
浅野長直は、赤穂城完成2年後の寛文3年(1663)になって、神護寺境内に山王神社を建立し、寛文6年(1666)には山王神社に三十六歌仙絵の扁額(赤穂市指定文化財)を寄進しています。また、境内にある手水鉢は大石良欽の寄進、石灯籠は大石内蔵助良雄の寄進と伝えられています。
高雄山神護寺縁起文書は本紙36.8×391.0cmの巻紙で、一部破れや欠損が見受けられますが、巻頭を除いて明瞭に文字を判読できます。
文書には、浅野長直などの名前を見られ、その歴史を感じることができます。
平成21年12月4日〜14日には、赤穂市立美術工芸館田淵記念館にて一般特別公開を実施しましたが、来年度以降に本格的な補修を計画しております。