兵庫県赤穂市の文化財 -the Charge for Preservation of Caltural Asset ,Ako-
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山鹿素行の銅像がキレイになりました!!

 山鹿素行銅像は、大正14年(1925)の山鹿素行240回忌記念に、赤穂城二之丸謫居跡に建立されました。第二次大戦の際、銅像は応召供出されて台座だけになっていましたが、昭和33年(1958)には同地に再建され、その後、平成10年(1998)には赤穂城跡整備に伴い現在地に移されています。再建以来50数年が経ち、長年の風雨で銅像特有の緑青が出たり、カビなどが見られ、見苦しい姿となっていたため、市民や観光客から、苦情や要望が数多く寄せられていました。


 銅像を設立した団体は、現在解散していたため、史跡・名勝整備の際、現在地に移設した赤穂市に対し、前述の苦情や要望が寄せられていました。そこで赤穂義士を顕彰する赤穂義士会(会長 赤穂市長豆田正明)で除去することになりました。
 しかしながら、銅像の緑青除去は専門的な知識や技術を要するため、それらの知識・技術を有している岡山県津山市の文化財調査会社に相談したところ、屋外の除去作業ははじめてでしたが、経験技術の無償提供を快く申し出ていただきました。
 失敗は許されないことから、現状を十分把握し、試験を重ねたうえで実行することとなりました。


 室内試験、屋外試験(8月17日)を経て、観光地のために周囲に影響を与えない薬品を選定し、8月27日に作業足場組み立て、8月31日から実施することとなりました。
 8月31日は、午前9時から銅像の清掃や水洗いを行い、午後11時から薬品を塗布する作業が開始されました。共催として教育委員会のほか、赤穂山鹿素行研究会(会長 木山正規)も加わっていただき、実作業にも応援をお願いしました。


 その結果、3日目には顔の染みもなくなり、古色を残した山鹿素行銅像となりました。
処理前

処理後

処理前

処理後

処理前

処理後


平成22年9月26日には、赤穂山鹿素行研究会により、この銅像の前にて素行祭が行われる予定です。

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巻頭写真1
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