9 古代(こだい)役所(やくしょ)
うにゅ

建物(たてもの)(なか)では、エラそうにしていたお役人さんが、もっとエラそうなお役人さんに(おこ)られてる。 どうやら()()くのがヘタなようだ。奈良時代にはじめて役所が各地(かくち)(つく)られ、みんな字を()かなければならなかったんだ。みんな苦労(くろう)してるみたいだね。全国(ぜんこく)発掘調査(はっくつちょうさ)では、今のお役所と(おな)じような書類(しょるい)がたくさん()つかってるんだ。ん?(かみ)は見つかってないよ。(なに)()いたかって??みんな、()(いた)(すみ)で書いたんだ。これを木簡(もっかん)というんだ。

これが木簡(もっかん)写真(しゃしん)では()()えにくいけど、(すみ)()かれているんだ。
写真の木簡は「急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)」って「まじない」を書いてるね。

(つぎ)のは、須恵器(すえき)っていう土器(どき)(きざ)まれた字。「(はた)」って書いてあるんだけど、これはとても重要(じゅうよう)なモノなんだ。だって赤穂(あこう)には、朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)からやってきた「秦氏(はたし)」(秦さん一族(いちぞく))の伝説(でんせつ)がたくさん(のこ)ってるからね!!

これは何だと思う?字を書くのに必要(ひつよう)なもの。
答えは、(すずり)。硯というのは、筆を使って字を書くとき、墨を()るのに必要なモノなんだ。小さなカケラだからよくわからないけどね、考古学者(こうこがくしゃ)はこれだけでわかるんだよ。

次は、だいぶ(あたら)しくなって鎌倉(かまくら)室町(むろまち)時代を見てみよう。発掘調査(はっくつちょうさ)でわかった集落(しゅうらく)があるところ、木津(きづ)地区に行ってみようか。
前のページへもどる 次のページへいく