作成:赤穂市教育委員会文化財課文化財係

有年地区の歴史文化

■地勢と歴史

地 勢

有年地区は、市面積の約40% を占め、そのほとんどが山林部である。

千種川を挟んで東西に長い平野があり、東西からそれぞれ矢野川、長谷川が千種川に注ぎ込んで肥沃な土地を生み出し「文化財の宝庫」と呼ばれるほど多くの古代遺跡が存在する。北は上郡町、東は相生市と接し、西方にはしばらく平野地形がないため、中世の筑紫大道、近世の西国街道が通って宿場町が栄えた。

歴 史

西有年・馬路池遺跡では約10,000 年前の石器が採集されている。人々の本格的な居住開始は縄文時代後期(4,000 年前)であり、その後は弥生時代中期以降の多くの遺跡が見つかっている。また、市内唯一の前方後円墳、放亀山1号墳(古墳時代前期)、千種川流域最大の中期古墳である蟻無山1号墳が所在するほか、古墳時代後期には有年原・有年牟礼の奥山一帯に150 基以上の古墳が築かれるなど、当時の隆盛を物語る。

古代には周世郷と大原郷に属し、平城宮出土木簡中に大原郷と秦氏の記載が見られるなど、渡来系氏族の痕跡がうかがえる。中世になると山岳寺院として遍照院や光明寺などが栄えたほか、中世山城が多数築かれていることから、地理的に重要な地であったことがうかがえる。近世には、有年宿が置かれて西播磨最大の宿場町となり、近代には山陽鉄道や赤穂鉄道が敷設されるなど、交通の要衝として発展した。

※このサイトは書籍『赤穂市歴史文化基本構想』をまとめ直したものです。各項目をクリックすると、PDFファイルが開きます。

■歴史文化の視点

■地域データ

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