兵庫県赤穂市の文化財 -the Charge for Preservation of Caltural Asset ,Ako-
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県指定文化財
有年原・田中遺跡
うねはら・たなかいせき

区分
記念物
種別
史跡
数量
6,188u
所有者
赤穂市
指定年月日
平成2年3月20日
指定番号
78
説明
 有年原・田中遺跡は、原小学校などの学校施設拡充に伴う発掘調査によって、その遺跡の性格がより明確になった遺跡である。
 本遺跡は、小学校の南方に広がる微高地に位置し、弥生時代前期から室町時代まで続く複合遺跡である。遺跡の背後山地には、奥山遺跡、木虎谷遺跡、蟻無山古墳群、木虎谷古墳群などが確認されており、市内でも数少ない遺跡の宝庫として知られている。
 遺構は、建物跡として弥生時代中期・後期の竪穴住居跡群(円形・隅丸方形)、古墳時代の竪穴住居跡群(方形・隅丸方形)、飛鳥・奈良・平安時代の掘立柱建物群等が検出されている。
 また、墓跡として弥生時代後期の土抗墓、墳丘墓が確認されている。 なかでも、大型弥生墳丘墓である有年原・田中弥生墳丘墓は、直径約20m、4〜 5m幅の周溝を備え、バチ状に開く掘り残し陸橋を東・西部にもつ。西の陸橋部は、墓域を示す溝が存在し、また西側の周溝には排水溝が確認され、全国的に見ても稀な形をした墳丘墓である。
 遺物としては、弥生時代のミニチュア土器、各種石斧、分銅形土製品、本製農具・工具類、古墳時代の初期須恵器、奈良時代の朱塗り椀、円面硯等多数出土している。
 特に、弥生墳丘墓の周溝内から出土した壼・器台は、後に出現する特殊壺・特殊器台の祖形とみられ、葬送儀礼に使用された供献土器であって、弥生墳丘墓とともに考古学史に残るものである。
 この種の遺跡は、兵庫県下でも類を見ず、しかも学術的にも価値が高いと言える。

参考文献
『有年原・田中遺跡(原土地改良区・墳丘墓)』 赤穂市教育委員会 平成3年


(上記は指定時の文章です)

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巻頭写真1
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−連絡先−
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