兵庫県赤穂市の文化財 -the Charge for Preservation of Caltural Asset ,Ako-
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『木虎谷11号墳発掘調査報告書』のご紹介

 このたび、赤穂市教育委員会では『木虎谷11号墳発掘調査報告書』を刊行いたしました。木虎谷11号墳は、赤穂市有年原にある「木虎谷古墳群」という、古墳時代後期の群集墳(6世紀後半から7世紀にかけて集中してつくられる墓域)のなかにあります。ここ有年原地区は、総数で70基を越える古墳が見つかっており、赤穂市のなかで最もたくさんの古墳が見つかっています。
 この古墳は平成16年度に発掘調査が行われました。
その様子を伝える現地説明会資料はこの文章をクリックしてください。


 刊行した報告書はA4版120ページで、はじめの部分には市民の方に理解していただけるよう、カラー版で概要説明を行っています。その後、調査報告、鉄製品の保存処理、科学的分析と続き、最後に木虎谷11号墳、ひいては旧赤穂郡の古墳時代後期の社会について考察しています。


◆ここでは、報告書のカラー版に掲載している文章を一部抜粋・改変しております◆

 木虎谷11号墳は、赤穂市有年原にあります。ここには弥生時代後期(約1900年前)の大きな墓が見つかった有年原・田中遺跡、古墳時代中期(約1600年前)では千種川流域最大級の大きさをもつ蟻無山(ありなしやま)古墳などがあります。つまり「遺跡の宝庫」として有名な有年地域のなかでも、中心的な場所だったのです。

 古墳時代は「前方後円墳の時代」といわれますが、実は後期になるとほとんどが円や四角になり、しかもたくさん造られます。これらは狭い範囲にまとまって造られるので群集墳と言われます。
 当時は、亡くなった方を石の部屋(横穴式石室)に埋葬する風習がありました。この埋葬方法では、部屋を造ることによって何度も人を埋葬することができます。そのため、こうした墓は家族の墓と考えられています。

 今回報告する木虎谷11号墳も横穴式石室をもつ古墳であり、群集墳である木虎谷古墳群のうちの1基です。木虎谷古墳群は有年原地区になる数多くの群集墳のちょうど中央付近にあり、木虎谷2号墳は石室の中に石棚をもつものとして有名です(兵庫県指定文化財)。このほか近くには、木虎谷1号墳が現在すぐに見学できる位置にあります。

 石室は長さ約5m、幅約1.4mのもので、南側から入るようになっています。今回調査した古墳は、天井や壁部分にあたる石がほとんど取り去られており、埋葬施設としての残りは良くありませんでした。しかしながら石室の床面はよく残っており、盗掘されていないことがわかりました。横穴式石室の中では、3回埋葬が行われたことが、この調査でわかりました。最初に古墳が築かれたのは6世紀末から7世紀初めころ、つまり590年から610年ころです。聖徳太子が摂政となるのが593年ですから、ほぼ同じくらいの時代と考えてよいでしょう。。。。。。(カラー版1、2ページより抜粋・一部改変)


販売価格は700円とお求め易くなっております。販売は限定で200部ですので、是非お買い求めください。送料が別途必要ですので、郵送にて購入をお考えの方はご連絡ください。左欄の上側に連絡先が記載されております。

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巻頭写真1
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