文化財ニュースNo.31
発行 赤穂市教育委員会
編集 文化財課文化財係(赤穂市加里屋81番地 0791-43-6962)
令和6年4月25日
このページでは、令和5年度に赤穂市教育委員会が行った事業を総括しています。
最新ニュースは、トップページからご紹介していますのでご覧ください。
また、これまで記事となった事項は、リンクをつけておりますのでご参照ください。
最新ニュース
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■令和6年度赤穂市文化財係の事業内容を追加しました!
■『有年地区埋蔵文化財詳細分布調査報告書2』を刊行しました!
■『有年考古』第11号を刊行しました!
■「文化財をたずねて」No.31を公開しました!
■赤穂市指定有形文化財が指定されました!!
■国史跡赤穂城跡に関する活動
- 赤穂城跡整備事業
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赤穂城跡では、令和5年度事業として二之丸北城壁の整備を実施しました。二之丸北城壁は明治25年の千種川洪水の際に、復旧用資材として撤去されていたもので、永らく石垣が失われている状態でしたが、今年度より往時の状況に復元するべく着手したものです。
少しずつではありますが、着実に整備を進めていきたいと考えております。 - また、公園事業として二之丸西中門周辺の石垣整備等を実施いたしました。

二之丸北城壁の発掘調査

二之丸北城壁の整備工事の様子
■有年に関する活動
- 有年考古館活動
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赤穂市立有年考古館では、新型コロナウィルス感染症予防対策を取りながら、久しぶりの古代体験教室を実施したほか、年間を通して企画展を開催することができました。
- 『有年考古』第11号を刊行
- 赤穂市立有年考古館では、前年度に実施した事業の年報を刊行しており、令和4年度の事業を紹介しております。
展示図録としての機能を持たせており、播磨地域の近世城下町の歴史と特徴を紹介した特別展「江戸時代のにぎわい」や、有年考古館に収蔵されている看板、立札等についての企画展、また赤穂の中世山城の最新調査成果等について、写真・図面を多用してわかりやすく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
詳細は、図書紹介ページをご覧ください。
■赤穂市立有年考古館報告書『有年考古』第11号を刊行しました!
■埋蔵文化財に関する活動
- 山林の分布調査
- 赤穂市教育委員会では、市内の遺跡の詳細把握のため、継続的な分布調査を行っています。令和5年度は福浦地区について実施し、古墳等を発見することができ、詳細図などを作成しました。
- 保存処理
- 発掘調査等で出土した遺物の保存処理事業では、赤穂市指定文化財である西野山3号墳(上郡町・有年考古館所蔵)から出土した繊維製品の保存処理を行いました。
- 埋蔵文化財調査報告書を刊行
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有年地区には多くの埋蔵文化財が存在していますが、山間部にある古墳・山城・山寺跡などは、これまで十分に調査がされてきませんでした。
そこで赤穂市教育委員会では、平成25(2013)年から約10年をかけて、その数や範囲などを明らかにするために分布調査を実施しました。 - 本書ではこのうち、有年地区の西部(西有年・東有年・有年楢原・有年横尾地区)に分布する古墳・山城・山寺跡などの位置や規模について網羅し、これまで存在が知られていなかった古墳や、構造の明らかでなかった山城跡などについて概要を報告しています。 詳細は、図書紹介ページをご覧ください。
■『有年地区埋蔵文化財詳細分布調査報告書2』を刊行しました!

■日本遺産推進事業
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令和元年5月、赤穂市の塩の歴史文化に関するストーリー「『日本第一』の塩を産したまち播州赤穂」が日本遺産に認定されました。
赤穂市ではこれを受けて赤穂市日本遺産推進協議会を立ち上げ、令和元年度より事業を実施しております。 - 令和5年度には、図書館での企画展、ガイドボランティア等養成講座などを行い、赤穂市の日本遺産をしっていただく活動を行いました。
- また、令和4年6月より公開している赤穂塩田資料のデジタルアーカイブサイト「赤穂の塩づくりの記憶」)が令和6年3月までにアクセス数が80,000以上を超えるなど好評を博しております。
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■日本遺産ポータルサイト
■赤穂市日本遺産音声ガイド
■赤穂の塩づくりの記憶
■その他
- 文化財資料のデジタル化
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赤穂市教育委員会では、これまでに作成したアナログの文化財資料について、デジタル化を行うことで恒久的な保存を図る事業を実施しております。
令和5年度事業としては、石碑等の拓本資料のスキャニングを実施しており、「はりまふるさとアーカイブ」にて公開しております。 - ■はりまふるさとアーカイブ