作成:赤穂市教育委員会文化財課文化財係

高雄地区の歴史文化

■地勢と歴史

地 勢

赤穂市を南北に貫流する千種川が、有年地区の平野を抜けて蛇行しながら河口部へ向かうまでの流域部分にあたる。中山から木津までを範囲とし、平地部は、千種川を中心として約1km の幅を保ちながら、南の坂越地区へと続く。

もっとも大きな地形の転換部は、高雄集落西側の西山であり、千種川が西山にぶつかって北側の周世へと迂回し、蛇行して再び南流をはじめる一帯は、人々が生活するうえで肥沃な土壌を提供し、また江戸時代には、貴重な上水道の取水口となった。現在も、中山には赤穂市の統合取水井堰が、木津には上水道の取水口があり、赤穂市の水甕となっている。

歴 史

高雄・根木遺跡出土の土器片から、この地に人々が住み始めたのは、縄文時代晩期(約3,000 年前)にまでさかのぼる。弥生時代中期になると、周世・入相遺跡、高雄・根木遺跡、木津・段ノ上遺跡など千種川流域のあちこちで集落が営まれるようになる。古代には周勢郷に属し、高雄・根木遺跡で建物跡が見つかっている。

鎌倉時代には京都の大原法華堂領となり、御厩田があったという。南北朝期頃には山岳寺院として神護寺や安楽坊が築かれるなど、寺院との関係が深く、真殿には「門前」の地名も残る。

江戸時代の木津には大工の集住する村があって、旧赤穂郡内を中心に木津大工の手による神社仏閣が残るほか、この地は大工村を中心として上流から木材を集積し、製材・加工のうえ下流部から域外へ送る港としての機能が推定されており、下流には市場としての「浜市」の地名も残る。

※このサイトは書籍『赤穂市歴史文化基本構想』をまとめ直したものです。各項目をクリックすると、PDFファイルが開きます。

■歴史文化の視点

■地域データ

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