赤穂東中学校には、現在４２２名（男子１９５名、女子２２７名）の生徒が在籍している。生徒は明るく素直で、何事にも意欲的に活動している。あいさつ運動や学校行事、部活動などでも積極的な取組が見られ、地域の方から生徒の行動や学びの姿が認められている。しかし、一人一人を見ると他者に認められたり褒められたりする経験が十分とは言えず、自分に自信がない、自己肯定感や自己有用感が低いなど、自尊感情が十分に育っていない生徒の割合が多いと思われる。そのため、日常生活の中で様々な不安を抱えており、思春期をむかえるとその影響が表面化し、人間関係のトラブルや他者への思いやりの欠如、人との関わり方のまずさとなって表れることがある。また、自らを律し、社会のルールを守ろうとする意識が低いといった姿が見られる。このような課題を解決するには、学校だけでなく家庭や地域社会と共に生徒を育てていこうとする共通認識を学校が中心となって醸成していく必要がある。そして学校・家庭・地域社会が生徒にとって心の居場所となり、命を大切にし、思いやりの心が持てる土壌づくりに一体となって取組むと共に、生徒自身も自分たちの力でいじめなどのない自浄作用のある集団をつくっていこうとする意識を高めていくことが課題である。
『命の大切さを基本として、思いやりの心、豊かな人権感覚を醸成し、その実践力を身につけさせる』
命を大切にし、思いやりの心を持つ生徒の育成は、学校教育全体を通して行うと共に、家庭・地域社会が連携して取組むことで達成される。よって学校・家庭・地域社会が一緒に生徒を育てていこうとする共通認識を持ち、それらが生徒にとって心の居場所となり、いじめなどが生まれない土壌づくりに取組むことで、命を大切にし、思いやりなど豊かな心を持つ生徒を育てる。
【ＤＶ講演会】・取組の概要（様式２） ・生徒の感想
【情報モラル】・取組の概要（様式２） ・生徒の感想
家庭・地域社会と協力した取組を行うことで、相手の立場に立って考えたり、自らを律しルールを守ろうとするやさしい姿が多くの場面で見られるようになってきた。ボランティアなどへの参加も積極的で、相手を大切にする気持ちが、命を大切にし、思いやりの心のあるやさしい生徒の育成につながってきたものと思われる。両親共働き家庭の増加や三世代同居家族の減少などで、家族の対話やふれあいが減ってきている今、生徒にとっての心の居場所を大切にし、家庭や地域社会が一体となり継続的な取組を続けていきたい。
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